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アトピー性皮膚炎(20歳学生編)

20歳学生の方がご両親と一緒に来店されました。

【症状】

全身赤くはれ上がり、掻いた傷から体液が流れていました。バスタオルにくるまれて来店され、痛みと悪寒が続き、学校を休学されていらっしゃるとのこと。幼児期からたびたび発症し、ステロイド剤を多く処方されていたそうです。中学・高校としばらく発症はなかったのですが、大学になって再発してきました。

ご本人・ご家族は心身ともに苦しい状態で、初回はご両親に連れてこられ来店されました。

【処方】

はじめは余りお話もしたくなさそうでした。その状態からもこちらには苦しさが充分伝わってきました。NLPカウンセリングでラポール(相手と心の架け橋をつなぐ)を充分にとって、いくつか質問をしていきました。ポツリポツリと話される会話の中から、『一年後の未来』にフォーカスしそれをイメージして楽しみました。漢方薬は肌の劣化を助ける処方からゆっくり始めました。

【経過】

一ヶ月後、「夜がよく眠れるようになりました。とても嬉しいです。」と、気持ちの落ち着きが出てこられました。

1ヶ月半後、アトピーに必要な解毒作用の漢方薬に変えました。その後、心身ともに随分落ち着いてこられたので、大学に入ってからのアトピー再発の要因をその時にさかのぼって、ご自身への意識カウンセリングをゆっくりしていきました。何が問題?それは何故問題?そして「本当はどうしたかったの?」。欲しい成果が明確になるにつれ、皮膚の状態がすこぶる改善していきました。

2ヵ月後、学校へ復学できました。

3ヵ月後、漢方処方を皮膚薬から、気持ちをサポートする処方へ替えました。

5ヵ月後、ぜんぜん汗が出なかったのが、汗が出るようになりました。

1年後、すっかり良くなり、漢方外用薬で乾燥のケアのみとなりました。

【結果】

幼少期から皮膚がデリケートになっており、大きな環境の違いと大きな気持ちの乱れによって、気血水のバランスを崩す事となり、体表に症状を呈する状況でした。気持ち(意識)をサポートして、デリケートな皮膚を漢方薬で強くなるよう活性化することで、自己治癒力が更に発揮し症状を改善する事ができました。

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